1-1 テレワーク環境での部下とのコミュニケーション
昨今のテレワーク普及によって、マネージャー層は部下とのコミュニケーション方法に悩まれていると思います。
私の考えは逆で、部下を管理すると言う事自体ナンセンスだと考えます。
人間は、「あれダメこれダメ」と制限を与えると、かえってそれに反発します。
これは人間である以上、仕方ない事で生理現象なので諦めたほうが自分のストレスによい影響を与えます。
ですので、私自身は現在、転職して一ヵ月目ですが既に部下が数人おるマネージャー役を授かっておりますが、1人を除いて全員自分より年齢の高いベテラン達です。
そんな社歴も人生でも先輩の彼ら彼女らに、入社して数週間の立場の新参者が「テレワーク中はサボっていますか?」なんて到底聞けませんww
ですので、メンバーとはストレートなコミュニケーションを取るようにして、私から現状のワーク工数を開示して、彼ら彼女らの心のハードルを下げるようなコミュニケーションを取っています。
具体的には、「私の日報をみて下さい」と言って、「こんなにも暇な時間があるんですよ」、「まだ我々チームの業務範囲が定まっていないので仕方ないですよね」と、こんな感じで自分の即席日報を見せています。
メンバー達は、着任して2週目半ばの私から「日報を提供して下さい」と言った瞬間から警戒感を感じ取ります。
「自分の時間を管理されるのかな」や「空いている時間があればタスクを押し付けられる」等です。
私は、単純にこれから、この部署の役割を明確にするために現状把握をしたいだけなので、わざわざ日報に8時間フルでワークしていますという記載は必要ないですと宣言しました。
因みに私が皆に開示した日報はこんな感じです。
○○業務 | 0.5 |
○○調べ | 0.5 |
○○依頼 | 2 |
合計時間 | 3h |
上記は極端ですが、1日の自分の業務結果が必ずしも「提出するための8hにしなくていいですよ」とアナウンスしました。
1-2 監視ではなく信頼とコンテキストを与える
結局、日本企業は働いた時間が重要で、結果を重視してこなかったからこそGDPが増えていない30年間を過ごしているのです。
報告のための嘘なんて、1円にもならないです。本当にくだらない慣習のこの国の人々は、そろそろ目を覚ますべきです。
そんな哲学をもっている自分は、上記のようなコミュニケーションを取り始めると、メンバー達も現状に脚色せずに報告してきました。
○○業務 | 0.5 |
○○調査 | 1 |
○○対応 | 3 |
合計時間 | 4.5h |
○○業務 | 0.5 |
○○依頼 | 0.5 |
○○商談 | 5 |
合計時間 | 6h |
○○業務 | 2 |
○○調査 | 3 |
○○移動 | 2 |
合計時間 | 7h |
皆、正直に1日にワークに費やしている時間を報告してきてくれました。
先ずは、自分から開示してあげる。
その後に、メンバー達も正直に開示してくる。世の中のマネージャー達はその逆をしている光景がマジョリティです。
相手を信用していないのに、なぜ相手は自分に正直に話してくれると思っているのか到底理解不能なんですがww
私の勤める会社はフレックスタイム制の1日8時間労働です。
しかし、上記を見ると、皆8hに達していません。これが知りたかった現状把握なのです。
現状把握ができれば、彼ら彼女らのキャパシティーが把握でき、新たな業務を何時間、創出できそうかを判断できる指針になります。
2 結論
部下をコントロールするまえに、先ずは己を知れ!!
そして、己をよく理解してもらってから、部下とのコミュニケーションをしないと相手もあなたに心を開示しません。
これは、ネットフリックスの企業文化を学んで、私はマネジメント業務に活かしました。
人や企業人としての道に外れないような、大枠の目標を全員で共有すれば、後は相手を信じてあげればよいのです。
そうすれば相手も信頼されいると感じ、信頼を裏切るような行為は、そう簡単にはできません。
マネージャーの必読書として推薦します。
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